妊娠をするということは、新しい命があなたの子宮の中に宿るということです。

ここから、母と赤ちゃんの共同生活が始まります。つまり、ママはお腹の赤ちゃんを育てるという使命が生じるわけですね。

もしかして妊娠したかも?妊娠した時に、大切な命を守るために知っておきたいことをご紹介します。

妊娠したかを調べる方法・時期

もっとも簡単な検査方法は、ドラッグストアなどで市販されている「妊娠検査薬」です。この検査は、女性のおしっこで簡単に検査でき、99%の正確さがあります。検査の時期としては、性交後3週間(生理開始予定日の約1週間後)経っても生理が来ないときには、まず1回目の検査をお勧めします。

妊娠検査薬で「陽性」がでたら、迷わず早めに産科受診を!

妊娠判定で「陽性」が出た場合には、ちゅうちょせずに迷わず産科受診をしてください。それはなぜか?というと「子宮外妊娠」と言って、子宮以外の場所で妊娠していても陽性が出るからです。

例えば、卵管で妊娠してしまっている場合、これを放置していると受精卵(赤ちゃん)はその場所でどんどん大きくなって行き、卵管破裂を起こし母体に命の危険が及びます。ですから、妊娠がわかったら早めに受診をすることが大切です。

「母子健康手帳」は、いつ、どこでもらえるの?

母子健康手帳は、住民票のある市区町村の市役所または保健センターなどで申請すれば、その場で発行してもらえます。発行場所は各自治体で異なりますので、『○○市 母子健康手帳交付』と検索してください。

ここで一つ注意してほしいことは、妊娠検査薬で「陽性」が出たからと言って、産科を受診する前に母子健康手帳をもらいに行くのは間違いです。胎児の心拍がしっかりと確認できるようになってから、医師が「妊娠証明書」を出してくれます。それを持って申請に行くようにしてください。

妊婦健診(妊婦健康診査)はとても重要!

妊婦健診は「妊婦とおなかの赤ちゃんが健康に経過しているか」をチェックするための大切な健康診査です。

  • 妊娠23週まで:4週間ごと
  • 妊娠24週から35週まで:2週間ごと
  • 妊娠36週から分娩まで:1週間ごと

と決まっていますが、これはハイリスク妊娠(異常)の早期発見、妊娠中に発症する合併症などの予防、胎児異常の有無、分娩時期を予想、分娩方法の決定、保健指導などを行う上で、とても大切な回数なのです。必ず、定期受診をしてください。

妊婦健診には約10万円の公費補助券が利用できる

現在、妊婦健診には14回分(約10万円分)の公費補助券があり、妊婦の負担も軽くなっています(2021年8月現在)。お仕事をされている妊婦さんにとっては、仕事の休みを取りづらいと思うかもしれませんが、これは「通院休暇」と言って法令にもとづくものであり、事業主は許可しなければなりません。ただし、通院休暇を有給とするか無給とするかは、会社の規定によるようですので、勤務先に確認してみてください。

妊婦健診はどんな服装が便利?

妊婦健診は、毎回腹囲測定や検尿があります。(腹囲測定は最近ではしない病院も多くなってきました)。また、妊娠初期と後期は、内診台での診察がありますので、スカートで行くとズボンを脱ぐ手間が省けます。hahagiバースクロスの「ボトムス」は、1着でスカートにもズボンにもなりますので、妊婦健診にも、出産の時にも便利なようにデザインされているのでお勧めです。hahagiバースクロスについて

母子健康手帳は、未来のラブレター

母子健康手帳には、2つの役割があります。
①妊娠中のママの健康状態や、生まれた赤ちゃんが小学校に上がるまでの健康記録、発達・発育記録を書き込んでいく「健康手帳」の役割。
②親から子への未来のラブレターです。母子健康手帳には「親が子供の健康を願い大切に育てた証」がギュッと詰まっているのです。

いつの日か、我が子が親元を巣立っていく時が来たら「親から子への宝物」として手渡してほしいと思います。その日のために、今の皆さんの想いを、たくさん書き込んでおくとよいですね。

妊婦さんは体を冷やさない(温める)努力を!

「妊婦は体を冷やさないように」とよくいわれます。妊娠中に体が冷えると、血管が収縮し、体の血流が悪くなります。赤ちゃんを包んでいる子宮の血流も滞り、お腹が張りやすくなったり、腰痛や便秘になりやすくなったりすることがあるからです。

私の経験上、つわりのひどい人は「冷え」がある女性がほとんどです。そして、決まって体型は「やせ型」です。「冷え」による様々なトラブルを避け、快適な妊婦生活を送るために、妊娠した今こそ、生活習慣、自身の体調や体質を改善するチャンスです!ぜひ以下の10個を少しずつでも、見直してみてください。

①バランスよく何でもたべる
②適度に運動する
③足元は靴下を履き、冷やさない
④おなか・下半身が冷える服装は避ける
⑤冷房を付けたまま寝ない。タイマーを上手に使う
⑥ストレスをためない
⑦風呂は湯船にゆったりとつかる
⑧毎日深呼吸(腹式呼吸)を10回以上やる
⑨よい姿勢をキープ(意識)して生活する
⑩夜更かしをしない

そんな基本的なこと?と思われるかもしませんが、とても大切なことです。
快適な妊娠生活を送るために、体を冷やさないように、身体を労わってくださいね。

最後に、妊娠継続を悩んでいる人へ

もしかすると、妊娠を喜べず、継続することに悩んでいる人もいるかもしれません。

どうか、一人で悩まないでください。どうすればよいのかを、一緒に考えてくれる人が必ずいます。もしも相談する人がいないときには、近くでも遠くでもよいので助産師に相談してください。メールでも、電話でも構いませんので、なにかしらの発信をしてほしいと思います。ちなみに、大分県助産師会も電話相談を受け付けています。【おおいた妊娠ヘルプセンター:フリーダイヤル0120-241-783】

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいね(⌒∇⌒)
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