妊娠期は、ちょっとしたことで一喜一憂したり、不安になったり、慎重になりすぎたりする女性が多いのが普通です。

この時期はホルモンに支配されていると言っても大げさではないほど、急激なホルモンバランスの変化による様々な症状が起こります。これら兆候を予め知っておくことで、自分の「心」と「体」の変化に向き合い、デリケートな時期を楽しく過ごせるとよいですね(⌒∇⌒)

そして何よりも「パートナーに知っておいてほしい!」とっても大切なことですので、是非この記事を読んでもらってくださいね。

パートナーにも知ってほしい!「女性ホルモン」の働き

妊娠期から、産褥期(さんじょくき※1)と言われる産後の約1年間は「女性ホルモン」のバランスが大きく変動し、心身の変化や不調が表れやすくなる時期でもあります。※1出産後、体が妊娠前の状態にもどるまでの期間

例えば、気分の浮き沈み、イライラ、といった「気持ち」に作用するホルモンもあれば、つわり、ほてり、消化器症状(便秘、下痢)、おなかの張り感、陣痛を起こさせる、腰痛、脱毛、靭帯を緩める、といった「体」に作用するホルモンがあります。さらには、母乳を作り、分泌させるホルモンや、催眠作用、そして、ママと赤ちゃんのきずなを深める愛情ホルモンと呼ばれるものまで、いろいろなホルモンが分泌されます。

こんなに女性の体と心を操るホルモン!さぞかし多量のホルモンが脳から分泌されているんだろうな!と思いきや、じつは一生を通じて「ティースプーン1杯」ほどしか分泌されないんです!!

恐るべし「女性ホルモン」ですね(笑)

妊娠中もマタニティブルー(マタニティブルーズ)は起こります

妊娠すると急激なホルモンバランスの変化が絶えず起こりますので、体調の変化だけでなく、心のへの影響も大きくなってきます。おなかの赤ちゃんの成長が心配になったり、出産への不安、プレッシャー、コロナへの不安などもストレスとなり、軽いうつ状態になる人もいます。

このようなマタニティブルーは、産後の病気と思われがちですが、妊娠中から起こることもあります。症状としては以下のようなものがあります。

・特に理由もなく気分が落ち込む、滅入る
・漠然とした不安感に見舞われる
・ 急に涙が出たり泣いてしまう
・ささいなことでイライラしたり怒ったりしてしまう
・倦怠感があり、すぐに疲れてしまう
・なかなか寝付けなくなり、眠りも浅くなった
・出産や育児に対する自信がまったく持てず不安でたまらない
・食欲が出ない

マタニティブルーは、いつだれがなってもおかしくありません。「私は絶対大丈夫!」と思っている人でも、なる時はなります(笑)

自分を過信せずに、上記のような症状があらわれたときには、パートナーや、相談しやすい身近な人、または地域の保健師さん、助産師さんに相談してください。

そして、こんな時は家事をさぼったって全然構いません!

ゆっくり体を休める時間を作ったり、外に散歩やお出かけをするのもよいでしょう♪何も考えずに、ボーっとする時間が必要な時もありますし、軽く運動をして汗をかいたらスッキリしました、という方もいます。

ここで私のとっておきの方法をご紹介します!
それは、自分が好きな音楽を聴きながら、しっかり泣くことです。涙を流した分だけ、少し心が軽くなりますよ。じつは、私自身も辛い時にやる方法です。試してみてください!

家事ができなくなるのは、サボりや怠慢では決してありません。「ホルモンがそうさせているのだ!」

ということを理解し、家族にも理解してもらう必要があります。とにかく、ひとりで我慢しないことが大事です。

そして、じつは男性もマタニティブルーになることがあります。パタニティブルー(パタニティブルーズ)と言います。

これらの症状がホルモンによるものだと知っていると、夫婦がお互いに「あれ?今日はなんだかいつもと違うなー。おかしいな。」と気づきあって、思いやりをもって過ごしたいですね。

ちょうど、この記事を書き終わった翌日のことです。

「わたし、一人目を産んだ時に、産む少し前から“うつ”になったんです。眠れなくなって、自分でもなんかおかしいな・・・・って思ってました。産んだ後に、トイレの行き方が分からなかったり、電気の着けかたと消し方が分からなくて、カチカチやってた記憶が今でもあります。変な人ですよねー(笑)。退院してから”産後うつ“って診断がくだりました~。今回の妊娠は大丈夫でしたけど!」と、断乳後ケアに来てくれたママが話してくれました。

「あれ!?なんかおかしいな・・・・」

重要なキーワードですので、頭のメモ帳に残しておいてくださいね!